第633回社会保険研究会/糖尿病の診断と最新情報
2型に潜む緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)を中心に
埼玉社会保険病院副院長 丸山太郎氏
日 時 3月11日(木)午後2時〜4時
場 所 京都府医師会館208〜209号室
共 催 京都府保険医協会、株式会社 コスミックコーポレーション
※審査委員会だよりと日医生涯教育講座の受講証を出席会員にお渡しします。
講師のコメント
糖尿病は1型糖尿病と2型糖尿病に大別されますが、病型診断は患者の予後を大きく左右します。1型糖尿病と2型糖尿病は本質的に異なる疾患であり、それぞれの成因に基づいた正しい治療が必要ですが、その鑑別は必ずしも容易ではありません。「明らかに2型」と思われる患者さんでも「実は1型だった」という方が増えています。特に、発症時には2型糖尿病と全く同様の臨床像を呈するが、経過と共にインスリン依存に至る緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)は早期に診断して適切な治療をすれば良好な血糖コントロールが維持され、合併症の出現も少なく、健常者と同様な生活をいつまでも続けることができるのに対し、不適切な治療は悲惨な結果を招きます。本講演では糖尿病の病型診断の重要性と診断のこつ、適切な治療法、SPIDDMの概念成立に至る研究の流れ等についてわかりやすく解説いたします。