第631回社会保険研究会「後発医薬品の安全性と効能・効果における問題点」

第631回社会保険研究会「後発医薬品の安全性と効能・効果における問題点」

― 先発品と後発品の違いの意味は ―

講 師 京都大学大学院薬学研究科
統合薬学フロンティア教育センター特任教授 栄田敏之 氏

栄田敏之 氏

日 時 11月21日(土)午後3時〜5時

場 所 京都府医師会館404〜406号室

主 催 京都府保険医協会

※審査委員会だよりと日医生涯教育講座の受講証を出席会員にお渡しします。

<講師のコメント>

 

 2006年7月、「骨太の方針2006」(経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006)が閣議決定され、その中で、ジェネリック医薬品市場の育成を図る、と謳われました。しかしながら、現在のところ、ジェネリック医薬品が速やかに普及する、という兆候を認めることはできません。先発医薬品と比べ、ジェネリック医薬品が、品質、供給体制、情報提供などの点で劣っているかも知れない、という漫然とした懸念があることが一因ですが、果たしてこれは事実でしょうか。

 ところで、ここ数年、ジェネリック医薬品をテーマに講演会や勉強会が多数開催されていますが、多くの場合、先発医薬品との比較がテーマになっているように感じます。しかしながら、そもそも、どちらか一方が優れている、劣っているというように画一的な評価ができるはずがなく、良質なジェネリック医薬品もそうでないものも、良質な先発医薬品もそうでないものもあるはずです。偏った情報の氾濫は決して患者さんのためにならない、と思います。

 本研究会では、ジェネリック医薬品への変更に伴うメリットとデメリットについて、現状を整理したいと思っております。

ページの先頭へ