第624回社会保険研究会 糖尿病足病変の予防、診断と治療
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<井上先生のコメント>
糖尿病足病変というと糖尿病の比較的希な合併症と考えられがちであるが、決してそうではなく、糖尿病患者数の増加、罹患年数の長期化、生活様式の欧米化により糖尿病足病変が着実に増加しているのが現状である。世界中のどこかで30秒ごとにこの疾患のために足切断が行われていると推計されており、一般診療における適切な管理が重要なテーマになっている。糖尿病足病変に対するフットケアの重要性が認識され、本年4月から「糖尿病合併症管理料」として正式に保険診療にも組み入れられた。糖尿病足病変は末梢神経障害、末梢循環障害及び高血糖による易感染性を背景にして発症する。足病変は軽度の病態から足壊疽にいたるまでの様々な病変を含むが、足趾切断に至らないためには足病変の予防及び軽傷時の足病変のケアが重要である。今回は、予防的フットケアに焦点を当てつつ、糖尿病足病変の予防・診断・治療及びその意義について概説したい。
※審査委員会だよりと日医生涯教育講座の受講証を出席会員にお渡しします。
【京都保険医新聞第2654・2655合併号_2008年9月1・8日_4面】