第6回文化講座〜歴史シリーズ第3弾〜「室町時代の都市文化」
参加費無料
日 時 11月3日(火・祝)午後2時〜4時
場 所 臨済宗相国寺(上京区今出川通烏丸東入)
講 師 臨済宗相国寺派宗務総長 江上泰山氏
定 員 30人(※要申込 家族・従事者の方もご参加下さい)
講演要旨
日本史のなかでも「室町期」の二百年ほど、乱れに乱れて、しかも豊穣な文化を産んだ時代はないといっても過言ではない。それは南北朝の戦乱の中に生まれて、やがて戦国の業火の中に滅んだが、足利幕府は文字通り、乱世の波に揉まれた政権であった。政治的な動乱が社会の様々な階層をかきまわし、少なくとも日本文化の伝統の半ば近くを創造したこともまた皮肉な事実であろう。農民も武士も新興商人も自らの生活感情を主張しながら、階層の上下も超えた交流は日本文化の大きな特色であるが、乱世は、この交流をいやがうえにも沸騰させる役割を担った。この意味において足利家が京都に幕府を開いたことは、実に計り知れない幸運であったと言わなければならない。