第22回環境ハイキングに参加して/西山の古刹と外環工事の現場を巡る  PDF

西山の古刹と外環工事の現場を巡る

第22回環境ハイキングに参加して

 11月23日(水・祝)、降水確率50%で開催が危ぶまれましたが、第22回環境ハイキングが無事挙行できました。阪急「東向日駅」西口改札前に午前9時集合、点呼の後、山岳会のメンバーとタクシーに分乗して「金蔵寺」に向かう。市街地を抜けて、車の離合(すれ違い)困難な山道を30分ほど行き金蔵寺に到着。自家用車も数台来て、Uターン場所の機能がマヒするほどでした(自家用車はその奥の駐車スペースが用意されていました)。

 入山料(志納金)200円を自主的に料金箱に入れ、60〜70段ある階段を上り本堂前広場に到着。小塩山金蔵寺は十一面観音を本尊として、奈良時代初期の養老2年(718年)に開創され、西の岩倉(神が降臨する岩=岩磐)とされ、自然保持されてきました。元禄に5代将軍綱吉の母“桂昌院”によって再建された由緒あるお寺です。火防勝軍愛宕権現も祀られています。紅葉が赤く染まり、秋の風情を満喫、なぜか手水屋には干し柿の暖簾が掛っていました。今冬には食べ頃でしょう。

 小休止して本堂(さらに10段の階段)を参拝の後、点呼とリーダー(武田先生)と世話役(飯田先生)の挨拶でウォーキング開始。山岳会メンバーを合わせて約30人ほどが参加、少し曇っていたおかげで最高のウォーキング日和でした。それでも眺望は抜群で京都を眼下に一望できました。

 山道を下り、善峰寺参道を横目で見ながら三鈷寺に到着。トイレ休憩しました。(写真)は先端が3つに分かれた仏具(仏器)で、背後の山の頂上の三峰がそれに似るため改称されました。平安中期の長久3年(1042年)、叡山の源算上人の庵:往生院として創建、天台・真言・律・浄土の4宗兼学、歴代王朝の勅願所で浄土西山派の根本山です。ここからの眺望も絶佳です。石作町の“かごの木ひろば”で昼食、正法寺でトイレ休憩、境内の紅葉を堪能。そのすぐ北の大原野神社でも小休止、参道や本堂前広場で紅葉を鑑賞しました。

 大枝まで下ると、そこは柿の産地で、数多くの農園が点在しています。それを踏みつぶすように高架道・外環状線の建設の真っ最中でした。国道9号線で京都縦貫道に接続、南は大山崎(IC)につながります。車生活はそれなりに向上しますが、大枝の自然が犠牲になっています。京都市立音学高校:京都芸術大学の正門前で予定通りの3時に解散、有志で“王将”で打ち上げ、小腹を満たしました。

(北区歯科・森 忠昭)

 

西山の古刹と外環工事の現場を巡る/第22回環境ハイキングに参加して/紅葉映える金蔵寺にて

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