稼働日数補正後の伸び率3.6%増/09年度「医療費の動向」
厚生労働省は8月16日、2009年度の「医療費の動向」を公表した。医療費の総額は、35.3兆円で、前年度と比較し約1兆2000億円増加した。医療費の伸び率は3.5%、稼働日数補正後は3.6%で、厚労省保険局調査課は伸び率はおおむね従来と同水準としている。
診療種類別の医療費伸び率は、医科の入院が3.1%、入院外が2.8%だった。特に入院外は前年度0.2%から大きく増加した。このほか、歯科は0.7%減、調剤は7.9%の伸び率で、歯科が前年度の2.6%から大きく減少する一方、調剤は前年度5.3%から増加した。稼働日数補正後の伸び率では、入院が3.2%、入院外が2.9%だった。
また、1日当たりの医療費の伸び率は4.1%だった。延べ患者数に相当する受診延べ日数は0.6%減だった。受診延べ日数の伸び率は05年度以降、5年連続で前年度比減少傾向にある。受診延べ日数が減少傾向にある一方、1日当たり医療費は増加しているため、医療費総額は増加傾向にある。(8/17MEDIFAXより)