福島県が復興ビジョン策定/3つの基本理念と7つの主要施策  PDF

福島県が復興ビジョン策定/3つの基本理念と7つの主要施策

 福島県は8月11日、東日本大震災からの復興に向けて基本理念と主要施策をまとめた「福島県復興ビジョン」を策定した。3つの基本理念と7つの主要施策で構成し、2011年末までに同県が策定する「復興計画」に反映させて具体化を目指す。

 主要施策については、特に同県は原子力災害を含めて被害が甚大で、復旧にも相当期間を要すると想定されることも踏まえ、「緊急的対応」と「原子力災害対応」をそれぞれ1つの柱に位置付けた。さらに中長期的な対策を「ふくしまの未来を見据えた対応」として1つの柱にまとめ、3本柱として提示した。

 この中の「原子力災害対応」では、▽県民の長期健康管理調査を通した健康保持・増進を一体的に実施するプログラムの構築▽福島県立医科大での放射線医学研究や診療機能を強化し、放射線健康障害の早期診断・最先端治療拠点を創設―などを盛り込んだ。

 復興ビジョンと復興計画は県内全域を対象とし、期間は今後10年間とする。復興計画は地域別の取り組みも記載する。原子力発電所事故の収束状況も見ながら随時変更していく方針で、有識者らによる委員会も設置し、年内までに第1次復興計画として策定する予定。復興ビジョンは7月15日に素案が提示され、8月3日までのパブリックコメント募集を経て決定した。(8/17MEDIFAXより)

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