祇園祭 十句  PDF

祇園祭 十句

 
井上代志子(下京東部)
 
夕風に二階囃子の消え聞こえ
肩組んで鉾稚児決まる世紀晴
鉾作法しかと伝へむ新世紀
曳き初めや鉾の子ら皆同じ顔
鉾曳くやTシャツのまま僕わたし
鉾先を越えて九階残務の灯
鉾笛も三代主治医も三代目
かんざしの落し主なき宵々山
万人の関心浴びる鉾の稚児
戻り鉾礼して閉じる囃子方

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