社保審・介護保険部会が報告書公表
2011年の通常国会に関連法案の提出を目指す次期制度改正について議論していた厚生労働省の社会保障審議会・介護保険部会は、11月30日付で「介護保険制度の見直しに関する意見」を取りまとめて公表した(資料3、後掲42ページ)。11月25日の会合で事務局が示した報告書案に文言修正や追加意見を盛り込んだが、「介護職員処遇改善交付金」を介護報酬に組み込む方向で検討すべきとの見解や、第2号被保険者の保険料への総報酬割の導入を両論併記で盛り込むなど、基本的な骨格はそのまま受け継いだ。
報告書案で提案した補足給付の支給要件の厳格化については、慎重な検討が必要との意見を追加。ケアプラン作成への利用者負担導入や、要支援者・軽度の要介護者への給付の縮小については、反対意見と賛成意見の両論併記のままとした。
介護保険部会は5月以降、12年度からの第5期事業に向けて、介護保険制度の見直しについて検討してきた。厚労省は、今回の報告書に基づいて必要な法改正などを検討し、関連法案を11年の次期通常国会に提出する方針だ。(11/26・12/1MEDIFAXより)