社会保障改革推進本部を初開催/小宮山厚労相
小宮山洋子厚生労働相は10月7日、政務三役と厚労省幹部を参集して、社会保障・税一体改革の作業スケジュール管理を担う「厚生労働省社会保障改革推進本部」を初開催した。本部長には小宮山厚労相自身が就いた。ただ、会合の内容は、医療・介護、子ども・子育て、年金、障害者施策、就労促進、貧困・格差対策、難病対策といった分野ごとの検討状況を報告した程度にとどまり、目新しい話題は出なかった。
同本部は、局ごとに進めている社会保障制度改革の検討状況を集約するコントロールタワーの役割を担う。一体改革全体の作業スケジュール管理を行い、年内には2012年の通常国会に提出する一体改革関連法案を固めたい考え。
また、少子高齢化がさらに進んでいく中で、社会保障制度の将来像を描き、国民にビジョンを提示していく役割も担う。国民に対して社会保障制度に対する安心感を与える一方で、増税などの負担増が必要経費だということを情報発信していく。
会合は2週間に1度のペースで定期的に開催する予定。小宮山厚労相は「今後は検討状況の報告だけではなく、建設的な意見を出し合えるような形にしたい」と述べた。
外口崇保険局長は医療・介護分野の検討状況について、社会保障審議会・医療保険部会や中医協で制度の見直し論議を進めていることや、高額療養費制度や受診時定額負担などをテーマに取り上げていることなどを報告した。また、中医協と社会保障審議会・介護給付費分科会の打ち合わせ会を開催することも報告した。(10/11MEDIFAXより)