社会保障改革「野党と意識は共有」/施政方針演説で菅首相
第177回通常国会は1月24日、開会した。菅直人首相が衆参の本会議で施政方針演説を行い、消費税を含む社会保障の財源について与野党協議をあらためて呼び掛けた。自民・公明両党がそれぞれまとめた報告書の中に与野党協議の記述があることを引き合いに「問題意識と論点の多くはすでに共有されている」と述べ、財源捻出のための責任は与野党の全ての国会議員が負っていると強調した。
今国会に提出した2011年度予算案については「最小不幸社会の実現のため、11年度は社会保障予算を5%増加させる」と述べ、社会保障予算の拡充に努めているとアピールした。医療分野の具体的な事業として、医師偏在の解消や大腸がんの無料検診の開始、乳がん・子宮頸がんの無料検診の継続などを挙げた。介護分野の事業では、24時間対応のサービスや独り暮らしの高齢者に対する在宅介護を充実させるとした。(1/25MEDIFAXより)