社会保障と財政で新有識者会議/13日に初会合、骨太09に反映
政府の経済財政諮問会議は4月7日、2009年度第1次補正予算編成を視野に追加経済対策を早急に取りまとめることを確認した。麻生首相は、医療、介護、年金、雇用、子育てなど、社会保障改革と財政に関する工程表などを話し合う「安心社会実現会議」を13日に設置し、議論を開始することも報告した。諮問会議は安心社会実現会議とも連携した上で、10年度予算編成の基本方針となる「骨太の方針09」の策定に当たる。関係者によると有識者会議は与謝野馨財務相と増田寛也・前総務相を中心に15人前後となる見通し。張富士夫・トヨタ自動車会長、高木剛・連合会長、故宮本顕治・元共産党議長の長男で北海道大教授の宮本太郎氏らが内定している。
同日の諮問会議で民間議員は「経済危機克服のための道筋について(2)」と題する資料を提示。世界同時不況からの脱却を目指し、09年度補正予算の編成に向けて「必要となる”需要創出の規模”は、おおむね10兆円台とみられる」と提言した。
麻生太郎首相は席上、「新しい経済対策では政策を総動員し、景気の底割れを防ぐとともに、未来への成長につなげていきたい。対策をまとめる際、(3月に官邸で開催した)『経済危機克服のための有識者会合』の意見をできるだけ盛り込む」と述べた。(4/8MEDIFAXより)