看護職の73.6%は慢性疲労/医労連が実態調査
日本医労連は2月3日、2013年の9−10月に実施した「看護職員労働実態調査」の結果を公表した。疲れの回復具合についての回答のうち、「疲れが翌日に残ることが多い」の51.7%と「休日でも回復せず、いつも疲れている」21.9%を合わせた「慢性疲労」は73.6%を占めた。09年の前回調査に比べ0.1ポイント増加した。
調査には、医労連の組合員と医労連加盟組合のある病院などの看護職員3万827人が回答した。所属先は「民医連・医療生協」29.6%、「自治体」18.8%、「厚生連」15.8%、「国立病院機構等」8.7%など。勤務している病棟・病室は、一般60.8%、精神5.0%、ICU・CCU4.9%、療養4.6%、回復期3.4%などだった。
サービス残業などの賃金不払い労働については、「なし」との回答31.1%で、前回調査比では1ポイント増と改善した。直近1カ月の賃金不払い労働時間は「5時間未満」31.0%、「5−10時間未満」18.9%、「10−20時間未満」9.3%などの順で多かった。賃金不払い労働の主な業務は「記録」60.9%、「情報収集」47.7%、「患者対応」43.9%などだった。
調査結果について2月3日に記者会見した医労連の三浦宜子書記次長は「残業分を給料に反映させる施設は増えてきているようだが、規定のシフトイン時間より前に来て業務に従事した分が給料に反映されないことが増えてきている」と述べた。(2/4MEDIFAXより)