看護職の離職率、悪化に歯止め/日看協09年調査で改善
毎年、上昇を続けていた常勤看護職員の離職率が、2009年に低下に転じたことが、日本看護協会の調査で明らかになった。新卒看護職員の離職率も低下傾向となり、看護職員の離職に歯止めがかかった形だ。久常節子会長は3月16日の記者会見で、看護職員の職場環境について「少しは変化したが、本質的な問題は解決していない。働き方にまだ問題がある」と述べ、今後も改善に取り組んでいくとした。
全国の病院の看護管理者を対象に日看協が毎年実施している「病院における看護職員需給状況調査」によると、09年の常勤の離職率は11.9%だった。過去5年の離職率は04年の11.6%、05年の12.1%、06年の12.3%、07年の12.4%、08年の12.6%と上昇傾向にあった。09年の11.9%は04年の水準(11.6%)まで戻ったことになる。
新卒の離職率は09年調査が8.9%で、08年の9.2%に比べて0.3ポイント減。04年の調査開始から9.2−9.3%で推移していたが、初めて9%台を切った。(3/17MEDIFAXより)