看護師特定認証、推進・慎重の両論併記/チーム医療小委
民主党厚生労働部門会議「医療・介護ワーキングチーム」(WT)のチーム医療小委員会(山崎摩耶委員長)は11月29日、これまでの検討経過を取りまとめた。厚生労働省が示した「看護師特定能力認証制度」の骨子案について、導入を要望する意見と慎重な議論を求める意見の双方を盛り込んだ。小委は11月30日の党厚生労働部門会議に報告する。
山崎委員長は取りまとめについて、看護師の業務範囲の拡大に触れた2009年の党政策集を挙げ「政府が党の政策に基づいて取り組んできたことだが、厚労省が進めていることにいろいろな意見がある、という書きぶりにしている」と説明。「現場や各団体の懸念があるので時間をかけて検討すべきこともあるだろう、という意見を取りまとめた」とも述べ、これまでの会合で出たさまざまな意見に配慮した文言を盛り込んだとした。法案の提出時期に関する提言は示していないという。
取りまとめは「中間取りまとめ」であり最終的な結論ではないが、小委を継続して開催するかどうかは決着していないようだ。山崎委員長は「できれば続けていきたいが、WTの判断による」としている。
厚労省は看護師が能力に応じて特定の医療行為を担えるようにする保健師助産師看護師法改正案をまとめ、12年の通常国会に提出する考えを示している。(11/30MEDIFAXより)