看護師の役割拡大を提言/日本学術会議
日本学術会議の健康・生活科学委員会看護学分科会は看護師の役割拡大に関する提言をまとめ、9月19日に公表した。医療処置の基準が開発されている場合、担当医の了解や医師との連携を前提に、看護師の判断で医療処置を実施できるようにすることなどを求めている。
このほか、病院への入退院の決定や実施、訪問看護の指示書発行も看護師の業務に位置付けるよう求めた。高齢者施設での薬剤調製や医療処置、認知症の行動障害への対応、介護職との連携、死亡に伴う判断や処置も看護師ができるようにすべきとした。
医療過疎地域では、医師による包括指示に基づいて行う一定の処方調整、急変時の検査の代行、医師による遠隔指示の遂行、死亡診断書の発行を看護師の裁量の範囲として認める必要性も指摘した。
一方、助産師が独自の判断で行えることとして、自然分娩に伴う会陰切開、縫合、娩出後の子宮収縮剤投与を挙げた。(9/22MEDIFAXより)