目標達成へ率先努力/洞爺湖サミット閉幕

目標達成へ率先努力/洞爺湖サミット閉幕

 第34回主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)は7月9日、洞爺湖町での3日間にわたる討議を終え、福田康夫首相が記者会見で議長総括を発表し閉幕した。

 議長総括は、2050年までに世界全体で温室効果ガスを少なくとも半減させる地球温暖化対策の長期目標に関し、先進国の責任は途上国と異なるとした上で、主要8カ国(G8) は「指導的役割を認識し、野心的な中期の国別総量目標を実施する」と率先して削減に努める決意を表明した。

 これに関連し、首相は会見で「(ポスト京都議定書をめぐる) 国連での交渉に弾みをつける貢献ができた」と成果を強調。「わが国としても国連交渉で採択されるようリーダーシップを発揮する」と述べ、中国、インドなど新興国に参加を働きかける考えを表明した。日本が求める京都議定書の基準年「1990年」の見直しに関して、サミット文書に明記されてはいないものの、今回の合意は「現状」を基準年にしたものだとの見解を示した。【共同】

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