百日咳、過半数が成人/感染研「ワクチン追加接種検討を」
国立感染症研究所によると、2010年第22週の百日咳の報告数は214例となり前週(145例)を大幅に上回った。また、定点当たり報告数も同週は0.07で、前週より増加した。
10年第1−22週までの累積患者報告数(1913例)を年齢別に見ると、20歳以上が1015例(53.1%)で最も多く、0歳が186例(9.7%)、2−3歳が155例(8.1%)、4−5歳が135例(7.1%)と続いた。百日咳は小児科定点報告疾患だが、全年齢に占める20歳以上の成人患者の報告割合が年々増加し、00年に2.2%だったものが、10年は第22週までで53.1%となっている。
感染研は成人患者が半数を占める現状について「すでに米国などで思春期から成人層への百日咳対策として、ワクチンの追加接種が実施されている」とした上で、「日本でも早急に検討が必要と思われる」としている。(6/22MEDIFAXより)