療養病床は3300床減の33万3000床/10年の動態調査・病院報告  PDF

療養病床は3300床減の33万3000床/10年の動態調査・病院報告

 厚生労働省は10月4日、2010年の医療施設(動態)調査と病院報告の結果を公表した。

 医療施設の数・病床数・診療科目などを調べる医療施設(動態)調査によると、全国の病院施設数は8670施設・159万3354床で、前年(09年)と比べて69施設減・8122床減となった。一般診療所は9万9824施設・13万6861床で、前年と比べて189施設増・4956床減。歯科診療所は6万8384施設・124床で、前年と比べて287施設増・2床増となった。

 病院の病床種類別に見ると、一般病床は90万3621床(前年比2780床減)、療養病床は33万2986床(3287
床減)、精神病床は34万6715床(同1406床減)、結核病床8244床(同680床減)、感染症病床1788床(同31床増)となった。

 小児科を標榜する一般病院は2808施設で、前年より45施設が減少した。産婦人科(産科)を標榜する一般病院は1432施設で、前年より42施設が減少した。

●病院の常勤医師2.5%増、社会福祉士は15.2%増
 病院の患者数や医療従事者数を集計する病院報告によると、1日平均在院患者数は前年より0.4%多い131万3421人となった。1日平均外来患者数は同0.3%少ない141万2245人となった。

 病院の平均在院日数は32.5日で前年よりも0.7日短縮した。

 病院の従事者数(常勤換算)を見ると、医師は19万5368.1人で2.2%増えた。このうち常勤医師は15万7166人で2.5%増、非常勤医師は3万8202.1人で1.1%増だった。看護師は68万2603.9人で3.4%増えた。増加率では社会福祉士が15.2%増の5971.3人と最も高かった。

 人口10万人に対する病院の医師数(常勤換算)は平均152.6人だった。都道府県別に見て、最も多いのは高知県で221.6人。次いで徳島県(204.7人)、福岡県(194.7人)、東京都(193.2人)、京都府(192.7人)と続いた。一方、最も低かったのは埼玉県で105.6人。千葉県(118.2人)、三重県(118.6人)、静岡県(120.2人)、岐阜県(120.4人)と続いた。

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