病院のCO2、前年比41%削減/日医プロジェクト委が報告書  PDF

病院のCO2、前年比41%削減/日医プロジェクト委が報告書

 全国約1200病院の2007年度の二酸化炭素排出原単位(延べ床面積当たりの二酸化炭素排出量)の前年度比削減率はマイナス4.1%で、年1.0%削減するとした日本医師会の自主行動計画の目標を大きく上回る成果を挙げていることが、日医の「病院・介護保険施設における地球温暖化対策プロジェクト委員会」がまとめた報告書で分かった。

 同委員会は報告書で、数値目標の達成について(1)エネルギー転換工事の推進などによる化石エネルギー使用量の削減(2)重油・灯油から電力・ガスへのエネルギー転換―の2点が影響したと分析。「今後もエネルギー転換が進むと予想され、自主行動計画で掲げた目標は達成される可能性が高い」としている。

 一方、介護保険施設の07年度の二酸化炭素排出原単位は06年度に比べて3.7%増加した。同委員会は「24時間の設備使用などの運営特性ゆえに大幅なエネルギー削減は難しい」と指摘。「自主行動計画は策定せず、引き続き実態把握に努めていくことが現実的な対応」と結論付けた。(4/2MEDIFAXより)

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