疼痛疾患、呼吸器疾患に対策を/厚労省・慢性疾患検討会
厚生労働省の「慢性疾患対策の更なる充実に向けた検討会」(座長=久道茂・宮城県対がん協会長)は7月15日、今後、重点的な対策の対象とすべき疾患について議論した。委員からは、慢性疼痛疾患や慢性呼吸器疾患などが施策の対象から抜け落ちているとの指摘や、糖尿病患者に対する治療で地域連携をさらに推進すべきとの意見が上がった。対策を重点化すべき疾患を絞り込む際の評価の指標として、池田俊也委員(国際医療福祉大薬学部教授)は、開発途上国を中心に健康分野の政策立案に用いられている「DALY(障害調整生存年)」が有効と指摘した。池田委員によると、DALYは死亡年齢や障害度を加味した健康指標で、死亡数だけではとらえられない疾病負担を定量的に評価することができるという。(7/16MEDIFAXより)