産科無過失補償の中止要請/社民「剰余金生じる」
社民党は10月3日、09年1月に始まる産科の「無過失補償制度」について、保険収支が不均衡で「剰余金が生じる」(阿部知子政審会長) として、導入をいったん中止し、制度を再設計するよう舛添要一厚生労働相に書面で申し入れた。
同制度の掛け金は出産1回当たり3万円。脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師の過失の有無にかかわらず総額3000万円の補償金を支払う。小児科医でもある阿部氏は申し入れ後、記者会見し、国内の出生数と脳性まひの発生率から「年間で150億円近い剰余金が見込まれる」と指摘。厚労省所管の財団法人「日本医療機能評価機構」が運営する方式をやめて、国の制度として再設計すべきだと訴えた。【共同】(10/7MEDIFAXより)