環境ハイキング 春の野草を眺めつつ西山山頂稜部へ  PDF

環境ハイキング 春の野草を眺めつつ西山山頂稜部へ

 4月13日、協会は春の花々(スプリングエフェメラル)を鑑賞しようと西山頂稜部にて環境ハイキングを開催。参加者は21人となった。ガイドブックには載ることのない、ややマニアックなコースで、距離は短いものの少々のアップダウンを伴うハイキングとなった。以下、参加者の参加記を掲載する。

西山—小塩山 春の妖精 カタクリの花を訪ねて

菱本康之(伏見)・橋爪 功

 4月13日、9時阪急桂駅出発。「私が参加するのは高低差500m以内の山です」とおっしゃるのはかくしゃくたる83歳のTさん。「日本百名山をほぼ踏破」と言われる女性のSさん。溌剌お嬢さんの若いYさんMさん。そして、麟太郎(5歳)、虎次郎(4歳)を筆頭にわが家5人、その他多士済々の総勢21人。

 西山団地から約20分、ハイカーの足跡がほとんどないバリエーションルート。広い沢道で突然、カタクリの花が! 左右に、豪勢に群生している。感激!

 春の妖精Spring Ephem-eral—「はかない生命」と呼ばれる花々の中でもカタクリは異色だ。名前はDog-tooth violetとあまり可愛くない。曇天ゆえ花は半開きながら、青斑の葉に跳ねるような紫の花弁が可憐で美しい。花言葉は「初恋」「嫉妬」「寂しさに耐える」とある。

 「凄い場所ですね」と問うと、団長は「ここは人には教えない場所です。保険医協会だけ特別です」とのお答え。

 小塩山(642m)には、NHKその他の送信鉄塔がある。幹事が事前の下見で設定した眺望のよい場所で昼食。楽しく、美味しくいただいた。

 近くに、平安京に遷都した桓武天皇第3皇子の淳和天皇の陵。52m×39m楕円形の墳丘。天皇自身の意向で火葬し山頂に散骨されたと伝わる。同世代には嵯峨天皇と親交があった空海が活躍している。

 好天に恵まれ、また武田信英先生、他スタッフの方々の行き届いた心配りのおかげで楽しい一日となった。心より感謝申し上げます。

 伺えば、武田先生は1920年創立の伝統ある京都山岳会の会長職にあられ、京都周辺の山々には熟知しておられるとのこと。参加者の実情にあった適切なルート選択、説明などをしていただき、大変意義ある一日となった。

ページの先頭へ