理事提言/協会活用のススメ ともにある、ともに扶け合う協会  PDF

理事提言/協会活用のススメ ともにある、ともに扶け合う協会

総務部会 有井悦子

 6月の理事就任以来、理事長と事務局長の緊密な連携のもと、副理事長、理事、幹事、顧問、代議員および事務局員の機構が見事に機能し、真摯な学習に裏打ちされた熱く迅速な働きに圧倒されています。

 一会員として“困ったときの保険医協会”の存在は、長い間、知らず知らず、日々の医療の安心の礎となり、不得手な保険請求や、医院移転に伴う厚生局による指導への準備、困りに備えての保険等、お世話になってきました。

 協会では、保険医そして国民生活全般の質を保障すべく、活動を五つの部会で網羅して広報を充実し、講習会・講演会・シンポジウム・個別相談等、数多の企画運営がなされています。

 まず、保険部会は診療報酬改定や改善、保険請求事務、審査・指導・監査への支援、および診療内容の向上、研究等で会員に最も身近です。経営部会は金融共済、税務、経営、労務などを担い、新規開業、法人化、継承では特に活用されています。マイナンバー制度の検討なども先取りして行っています。医療安全対策部会は、今秋、実施された医療事故調査制度にはるかに先駆け、相談・救済の実績の積み重ねから、予防対策を啓発してきており、全国的にも先駆的取組を期待されています。さらに協会を特徴づけ、その存在意義を強くしているのが、政策部会です。良い医療を提供できるよう国民皆保険制度や自由開業制を堅持するなどの医療政策のみならず、広く国民に安全で安心な生活を保障する福祉、社会保障、環境、エネルギー政策などを学ぶ機会を提供しています。そして、保険医として、人として、意見表明を行いたいときの貴重な集約、提言の機会を創出しています。私が所属する総務部会は、文化、野外活動でリクリエイトし、日々の愉しみを増す企画運営でご存知と思います。最も大切な役割は、総会をはじめとし、地区医師会長、地区医師会員、コミュニケーション委員との懇談等により、会員、会員外の生の声をできる限りつぶさに拝聴し、予算を睨みながら、全体の活動に活かしていくことです。

 さて、私も理事就任前に、協会の主張に過激な印象を抱いていました。けれども、今はそうしなければ人の命や生活が守れない流れを、引き戻せないとも思いつつあります。一方で、会員の中には抵抗がおありなことも事実なので、双方向に論を交わすよう努力が要ります。勤務医の需要に合う活動や、廃院時の荷重を軽減する方策など、さらに広く、また最後まで“ともにある、ともに扶け合う協会”でありたいとお伝えし、活用・入会をお待ちしています。

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