現在の医療制度、満足が63%/医療政策機構が世論調査  PDF

現在の医療制度、満足が63%/医療政策機構 が世論調査

 日本医療政策機構がこのほど発表した「2013年日本の医療に関する世論調査」によると、現在の医療制度に対して「満足」(「大いに満足」と「やや満足」)との回答が63%だった。個別項目を見ると、診断技術や医療の安全性については「満足」が過半数を超えたものの、制度決定プロセスに対しては「不満」が70%以上を占めた。

 調査は12年12月から13年1月に、無作為に抽出した20歳以上の男女1650人を対象に実施。1013人から回答を得た。

 医療制度に関して満足の割合が最も高かったのは「診断・治療等の技術の質」で71%。「医療の安全性」も68%と高かった。一方で不満の割合が高かったのは「制度決定への市民参加の度合い」の78%や「医療制度のわかりやすさ」の76%、「制度決定プロセスの公平さ」の73%だった。

 患者負担を増やすことについて賛否を尋ねたところ、「賛成」「どちらかといえば賛成」の割合が最も高かったのは「高額所得者の医療費」で70%。「本人の努力で予防可能な生活習慣病の医療費」の61%や「ジェネリック薬でない高価なブランド薬を選ぶ場合の差額」「救急性の低い症状で夜間救急を利用した場合の費用」の57%が続いた。一方、「医療財政に負担がかかる高額な先端医療の費用」に対する自己負担増は「反対」「どちらかといえば反対」を合わせて72%を占めた。

●看取り、現実的には病院
 看取りについては、自宅での看取りを希望する回答(「当てはまる」と「やや当てはまる」)が60%に上った。一方、住んでいる場所で死を迎えることは病院で亡くなるより手間がかかると考えている人は81%、現実的に病院で死を迎える可能性が高いと回答した人が77%いた。(7/17MEDIFAXより)

ページの先頭へ