特養への入所希望、全国で52.4万人/在宅の要介護4・5は8.7万人  PDF

特養への入所希望、全国で52.4万人/在宅の要介護4・5は8.7万人

 厚生労働省が3月25日に公表した「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」によると、特別養護老人ホームへの入所を申し込んでいる人は全国で52.4万人に上り、同様の調査をした2009年から約10万人増加した。このうち、入所の必要性が高いとされる要介護4・5で在宅生活を送る人は8.7万人で、全体の16.5%を占めた。

 各都道府県が、1人で複数施設に申し込んでいる場合や申し込んだまま亡くなった場合などをできる限り排除し、入所申し込み状況を集計した。原則として13年10月時点について調べたものの、調査時期は各都道府県により異なるほか、重複を含んだ集計もあった。

 入所申込者52.4万人を要介護度別に見ると、要介護4・5が21.9万人(全体の41.8%)で最も多く、要介護3は12.6万人(同24.1%)、要介護1・2(要支援などを含む)が17.8万人(同34.1%)だった。

 入所申込者のうち、自宅で生活を送る人は26.0万人、医療機関や介護老人保健施設、有料老人ホームに入所している人など在宅でない人は26.4万人だった。

 調査結果について厚労省老健局高齢者支援課担当者は、将来の不安から早めに申し込んでいる人などもおり、今すぐに入所が必要な人の数字ではないと説明。その上で「当然必要性が高い人もおり、そういう人は各保険者の中で判断して、必要な方から入っていただくことになる」と述べた。前回09年調査からの約10万人の増加については「大きな要素を占めるのが高齢化率の伸び」と説明した。(3/26MEDIFAXより)

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