特集 インタビュー  PDF

特集 インタビュー

わからないことだらけの不安な日々 支えてくれたのは医師仲間と協会

 2015年春、宇治久世地区で整形外科を開業された古川泰三医師。開業以前から協会事業を活用いただいたご縁から、開業にまつわる苦労話や協会事業活用の利点、要望などをお聞きした。

——先生の前勤務地は京都市ですが、開業地を宇治に選ばれた理由は?

 以前に当地で開業していた医院に、週に1度、非常勤医師として通っていたことがご縁で、ここで開業することになりました。宇治市はスポーツが盛んな地域で、特に野球とサッカーが盛んです。整形外科だとわりと高齢者が多いというイメージですが、ここでは小学生など若い患者さんも多い地域です。私はスポーツ整形外科医としても、長年にわたり専門的な診療に携わってきたのでやりがいがありますね。

 医院を継承したわけではないので、前医院閉院から私の開業まで少し時間が空いてしまいましたが、地域の患者さんも戻って来てくれました。

——もともと、この地で診療されていたこということですね。とはいえ、開業するとなると勤務医のときとは全然違うと思いますが、開業時に苦労されたことはどんなことでしょう?

 開業当初は日々直面する疑問に対して、誰に聞けばいいのかと、とにかく不安でした。事務的なことは、昨日、今日ですぐにできるものではありません。3月に開業して半年ほど経ちますが、まだまだ事例を積み重ねてマニュアルを作っていっているという状態です。整形だと自賠や労災などがあり、特殊なので難しいですね。

——開業される前に、協会に入会いただきました。どのような点で、協会を活用したいと思われましたか?

 新規開業を念頭に、いろいろ情報収集を行っている際に、事業案内のパンフレットや新規開業予定者のための講習会の案内を見て、活用できると思ったのが、入会に至ったきっかけです。開業してからも診療報酬のことを気軽に問い合わせできるのは、保険医協会だけだと思います。

——協会の事業の中で、どのようなことが役に立ちましたか?

 新規開業予定者のための講習会で、先輩開業医の話が聞けたことは、とても参考になりました。診療報酬についての質問を、協会に電話で気軽にできることは、今でも日々役に立っています。

 開業してからは、絶えず不安です。でも、患者さんにはできないという言い訳はできないので、ベテランの医院と同じレベルでやらないといけないという責任をもって対応しています。

 レセプトチェックは、自分では気づかない点を指摘していただけたので、とても助かりました。今後、新規個別指導があるので、協会に相談して対策していきたいと考えています。

——先生と奥様が二人三脚で頑張っておられますが、おふたりから協会へのご要望はありますでしょうか?

 現場の声は、開業当初はとても役に立ちます。実際、同科の先輩医師に相談に乗ってもらうことがありますし、その先輩医師も奥様が医院の事務長をされているので、事務方の相談もできます。ですので、現場のことが相談しあえるような関係づくりの場を、設けてほしいと思います。特に同科の方であれば、とても力強い。

 前回、ミーミーサロンに参加しました。講演もあり、わりとかっちりした会でしたので、もっと気楽に交流できる会も企画していただけたら嬉しいです。同じ苦労を分かち合えるお友達を作れたら、ありがたいです。

——本日はお忙しい中、ありがとうございました。

ページの先頭へ