特定看護師は「医師の小間使い」/業務拡大で民主・櫻井氏
民主党の適切な医療費を考える議員連盟(会長=櫻井充参院議員)は4月23日、総会を開き、今後、議連で取り上げるテーマについて議論した。櫻井会長は議連終了後の会見で「厚労省が進めている特定看護師は医師の小間使いであって、日本看護協会の望んでいる姿ではない。看護師の能力がどういうことであれば一番、発揮できるかを考えていく」と述べ、ナースプラクティショナーの導入も視野に看護師の業務範囲の拡大について検討していく意向を示した。
このほかに議連で扱うテーマとしては、自治体病院や感染症対策を議論すると説明。感染症対策に関して、櫻井会長は「ワクチンの問題と、肺炎で亡くなる高齢者が増えているので、肺炎の予防を含めた感染症対策をやる。感染症の専門医が足りないという問題もある」と語った。
高齢者の介護問題については「介護療養(病床)の問題だけではなくて、体が動かなくなってきた時からどういう生活をしていったらいいのか。療養病床がいいのか、在宅ならば住宅政策をどうしていくのか。病気になったらどこで診るのか、有床診療所で診るのか、特養とか全体を踏まえて検討していく」と述べ、医療提供体制から住宅整備まで総合的に取り組む考えを示した。(4/26MEDIFAXより)