特定看護師の要件設定でWG/チーム医療推進会議が初会合  PDF

特定看護師の要件設定でWG/チーム医療推進会議が初会合

 厚生労働省のチーム医療推進会議(座長=永井良三・東京大大学院医学研究科教授)は5月12日、初会合を開き、医師の指示下で特定の医行為を担う「特定看護師(仮称)」の要件設定などに向けた議論を開始した(資料1、後掲24ページ)。検討の進め方として、チーム医療の推進策を協議するワーキンググループ(WG)と特定看護師の検討を中心としたWGの2グループを設けることを了承した。同会議は早ければ2010年中にも一定の結論を取りまとめる。

 「チーム医療推進方策WG」では、チーム医療の評価の仕組みや第三者機関の創設、ガイドラインの策定なども含めて推進策を検討する。「チーム医療推進のための看護業務検討WG」は、特定看護師の要件や特定看護師養成課程の認定基準などのほか、一般の看護師の業務範囲や、実態調査、モデル事業の在り方なども検討する。

 今後のスケジュールとして5月下旬に看護業務検討WGを設置し、6月以降に実態調査とモデル事業を実施する。推進方策WGも6月中に設置する。両WGの検討結果を踏まえ、10年中に同会議として一定の結論を取りまとめるとした。

 事務局の厚労省医政局医事課は当初、前身のチーム医療の推進に関する検討会の報告書に基づき、チーム医療を推進する医療機関の認定基準などを検討する「チーム医療認定検討WG」の設置を提案した。しかし、委員から「認定」が強く打ち出された名称や在り方に疑問の声が上がった。このため、チーム医療推進方策WGに名称を変更し、検討課題も幅を持たせることで了承した。(5/13MEDIFAXより)

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