特定健診受診率、国保で3割下回る/08年度
2008年度の市町村国保の特定健診受診率は全国平均で28.3%にとどまることが、国保中央会の集計で分かった。国は12年度までに国保の受診率を65%とする目標を掲げているが、初年度は平均で目標の半分を下回った。
国保中央会によると、加入者のうち40−74歳で特定健診の対象となったのは、全国で約2391万人。このうち、09年3月末までに受診したのは約677万人にとどまった。
受診率を都道府県別に見ると、最も高かったのは宮城の43.71%で、富山の39.58%、東京の38.84%と続いた。一方、最も低かったのは広島で16.07%。和歌山が16.26%、北海道が19.55%と3自治体で2割を切った。
国保中央会の田中一哉理事は「健診をやるための環境整備がどれだけできていたか。周知が十分できていないまま走り出してしまった」と話し、実施体制の不備と対象者への周知不足を原因に挙げている。(7/29MEDIFAXより)