特定健診、08年度受診率30.8%/厚労省検討会、男性が低い傾向  PDF

特定健診、08年度受診率30.8%/厚労省検討会、男性が低い傾向

 厚生労働省の「市町村国保における特定健診・保健指導に関する検討会」(座長=伊藤雅治・全国社会保険協会連合会理事長)の「特定健診・保健指導の実施に関するワーキンググループ(WG)」は3月29日、同検討会で、特定健診等実施状況アンケート調査の結果を報告した。2008年度の特定健診受診率は全国平均で30.8%(速報値)だった。年齢が低くなるほど受診率が低くなる傾向があったほか、すべての年齢階級で男性の受診率が女性を下回った。

 同WGは特定健診・保健指導の実施状況や効果、課題を把握するため、全市町村国保に対してアンケート調査を実施。健診受診率や保健指導の実施率などを調べた。

 調査結果によると、内臓脂肪症候群該当者・予備群は全国平均28.2%で、女性よりも男性に該当者が多かった。

 保険者規模別に見た特定健診受診率は、中規模(被保険者5000−10万人未満)や小規模(被保険者5000人未満)は65−70%を達成しているところがある一方、大規模(被保険者10万人以上)では受診率45−50%が最高値だった。

 一方、「治療中の者に対する保健指導の効果に関するWG」は、30−70歳で高血圧や脂質異常症、糖尿病を服薬治療中の270人を重点支援群(通常治療と検査、保健指導)と通常支援群(通常治療と検査)に分け、保健指導が投薬量や医療費に与える影響を調査している。同WGはこの日、09年12月時点で重点支援群のすべての対象者が継続支援に移行したとし、重点支援期間の終了時の改善率は血圧で25.4%(通常支援群は22.3%)、HbA1cで8.5%(同4.6%)となり、保健指導の有意性が認められると報告した。(3/30MEDIFAXより)

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