熱中症の死者、過去最多/07年は904人で倍増、大半が高齢者
記録的猛暑だった2007年に熱中症で死亡した人は全国で904人に上ったことが、厚生労働省の人口動態統計(確定数) で9月3日、分かった。前年の393人に比べ2倍以上で、現在の死因などの分類法で統計を取り始めた1995年以降で最多。大半が高齢者で、対策が急務となっている。
厚労省によると死者の男女別は男性442人、女性462人。年齢別では、60歳以上が734人に上り、全体の8割以上を占めた。ほかは、10歳未満と10代がそれぞれ4人、20代が7人、30代が27人、40代が40人、50代が87人、年齢不明が1人。
死者数は例年、500人以下で推移しており、これまでは04年の432人が最多だった。
気象庁によると、07年は8月16日に国内最高気温の40.9度が埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で観測されるなど、各地で最高気温を更新。気温35度以上の「猛暑日」や、30度以上の「真夏日」も記録的に多かった。【共同】(9/5MEDIFAXより)