災害拠点病院の在り方検討へ/大谷医政局長
厚生労働省の大谷泰夫医政局長は4月13日の衆院厚生労働委員会で、東日本大震災に関連し「災害拠点病院でも、燃料不足や通信機能が十分でない所もあった。今回の教訓を踏まえて十分に検討していきたい」と述べた。自民党の阿部俊子氏の質問に答えた。
災害拠点病院は、阪神淡路大震災をきっかけに整備された。大谷局長は「今回の震災では災害拠点病院の建物に倒壊などはなく、各施設が精いっぱいの医療に当たっていただいた」と感謝した上で、「未曽有の大震災で露呈したこともある。今後の拠点病院の整備の中で検討したい」と語った。2010年度までに71.5%にする目標を立てている災害拠点病院の耐震化率については「調査中だが72%には至ってないと思う」とした。
阿部氏は質問の中で、災害拠点病院について「条件がやや甘い」とし、必要な物資や、自家発電燃料の調達計画などを入れるべきだと迫った。(4/14MEDIFAXより)