温暖化で7000種ピンチ/鳥、両生類、サンゴ

温暖化で7000種ピンチ/鳥、両生類、サンゴ

 地球温暖化によって鳥類の種の35%、両生類の52%、サンゴの71%、計7000種以上の生物が、生息地を失うなどの悪影響を受け、絶滅の危機に瀕することになるとする報告書を、各国政府や環境保護団体で組織する国際自然保護連合(IUCN) が10月10日までにまとめた。

 日本では、小笠原諸島のサンゴと鹿児島、沖縄両県にまたがる南西諸島の両生類が、特に大きな影響を受けるという。

 IUCNの生物絶滅に関する評価は、世界で最も権威があるものとされるが、温暖化の影響に注目した評価は初めて。

 今は絶滅の危機にさらされていなくても、今後生息数が減ると考えられる種も多く、IUCNは「温暖化は既に起きているのに、大きな影響を受ける生物に対してほとんど対策がとられていない」と、各国政府に保護対策の強化を求めた。【バルセロナ(スペイン) 10月10日共同】

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