海外修学旅行生に麻しん予防接種/11年度単年度で  PDF

海外修学旅行生に麻しん予防接種/11年度単年度で

 厚生労働省の「麻しん対策推進会議」(座長=加藤達夫・国立成育医療研究センター総長)は11月1日、海外へ修学旅行・研修に出掛ける高校2年生に対して予防接種を実施することで一致した。予防接種施行令の改正などを経て、2011年度の単年度で実施する見込みだ。

 高校生による海外旅行・研修をめぐっては、07年に修学旅行でカナダを訪れた高校生が麻しんを発症し、多数が拘束される事例が発生しており、問題が指摘されていた。総務省行政窓口に対する市民からの要望を受けて、総務省は厚労省健康局長に対し通知「麻しんの定期予防接種に係る対象者の見直しについて(あっせん)」を発出した。

 厚労省は通知を受けて、海外に修学旅行に出掛ける高校生を定期予防接種の対象とすべきかどうかについて同会議に議論を求めた。出席した委員らは「高校2年生に対する予防接種は実施すべき」で一致した。

 厚労省は、予防接種施行令の改正などを経た上で、文部科学省など関係部署と連携を取りながら実施体制の整備を行いたいとしている。(11/2MEDIFAXより)

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