民主党の部門会議が復活/11年度予算編成が最初の課題  PDF

民主党の部門会議が復活/11年度予算編成が最初の課題

 政権交代と同時に廃止された民主党の部門会議が復活する。8月第1週に各部会が初会合を開く。政府に参画できなかった党所属議員が強く要求していた党政策調査会の復活がこれで完全実施となる。部門会議の最初の課題は2011年度予算編成で財源を生み出すための無駄の削減の議論となる。

 部門会議は国会の常任委員会ごとに設け、党所属議員が政策を議論する。部門会議の座長と政調幹部らからなる「拡大政調役員会」が部門会議全体の調整を行い、政調幹部からなる「政策調査会役員会」が政府への政策提言をまとめる。公務員制度改革担当相として内閣に所属する玄葉光一郎政策調査会長が政府に提言することで、09年衆院マニフェストで掲げた「政府への政策の一元化」を担保する。

 民主党は自公政権下では党に権力が集中し、特定の業界と癒着した族議員が偏った政策を作ってきたと批判。“族議員撲滅”のため「政府への政策の一元化」を09年衆院マニフェストに掲げ、野党時代にあった部門会議を含む政調を廃止した。このため党所属議員からは「政策議論ができないのに政府の法案の採決で党議拘束をかけられ、われわれは手挙げ要員だ」と党内で政策議論ができないことへの不満が噴出。一元化に強いこだわりのあった小沢一郎前幹事長から枝野幸男幹事長に交代し、政調の復活が実現した。

 厚生労働部門会議の座長に内山晃衆院厚生労働委員会与党筆頭理事が就任することが正式に決まった。(8/2MEDIFAXより)

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