母子手帳検討会の報告書公表/厚労省
厚生労働省は11月4日、「母子健康手帳に関する検討会」(座長=柳澤正義・日本子ども家庭総合研究所長)で取りまとめた報告書を公表した。報告書には、便カラーカードの利用や予防接種記載項目の充実などを盛り込んだ。
報告書によると、先天性胆道閉鎖症などの疾患を早期発見するため、便カラーカードを母子健康手帳と一体的に利用できるようにする。
予防接種記載項目については、定期接種の記載欄を一連の様式とし、任意記載欄を増やすなどの充実を図る。妊娠経過の記載欄も拡充し、自由に記入できる欄を増やす。
2010年の乳幼児身体発育調査に基づき、乳幼児身体発育曲線と幼児体重曲線も改訂する。
省令様式の分量が増加する場合は任意様式を簡略化するが、最低限に必要な知識は引き続き情報提供するとした。
今後は報告書を基に省令を改正し、12年度から各市町村で新しい母子健康手帳を配布する予定だ。(11/7MEDIFAXより)