次期介護報酬改定は「プラス改定の方向で」/宮島老健局長
厚生労働省は9月18日の社会保障審議会介護給付費分科会で、2009年度介護報酬改定に向けた議論のスケジュールを提示した。10月に介護従事者対策、11−12月にかけて居宅サービス・施設サービスについて議論し、12月中旬をめどに介護報酬・基準の基本的考え方を取りまとめる。年末の09年度政府予算編成と合わせて介護報酬の改定率を設定し、09年1月下旬に介護報酬改定案を諮問・答申する予定だ。
改定率について宮島俊彦老健局長は「財政当局に対しては介護保険を取り巻く現状を説明している。今回はこれまでとは違ったプラス改定の方向でお願いしたいということで折衝している」と説明。社会保障費2200億円削減との関係については「別途の財源措置を講じられた折には2200億円を削減しなくてもいいという方向性がシーリング上、入った。そこは例年と違うと考えている」と述べた。大森分科会長も「今回は改定率を下げるという答申が出るはずはない」と述べ、プラス改定の方向性を強調した。(9/19MEDIFAXより)