機能分化に配慮した同時改定を／首相、小宮山厚労相に指示

　野田佳彦首相は９月２日、小宮山洋子厚生労働相に対し、診療報酬・介護報酬改定に当たっては医療・介護提供体制の機能分化や連携に配慮するよう求める指示を出した。政府・与党の社会保障・税一体改革成案については、関係大臣と協力して医療・介護制度改革案を具体化するよう指示している。

●被災地の医療・介護システムの再生支援を
　野田首相はほかに、医療・介護に関して次の指示を出した。
　▽東日本大震災で壊滅的被害を受けた被災地の医療・介護などのシステム再生を最大限支援する▽医療崩壊に対処するため医師養成や偏在是正などによって安全・安心の医療体制を構築する▽新型インフルエンザなど新興感染症や多剤耐性菌に機動的に対処する▽乳がん、子宮頸がん、ＨＴＬＶ―１ウイルスによる白血病などの克服を目指し、総合的・計画的ながん対策を推進する▽難病に関する医療の実用化に向けた研究開発や、革新的新薬・医療機器創出支援などライフイノベーションプロジェクトを推進する▽Ｂ型肝炎訴訟の全体解決の枠組みに関する基本方針に沿って、給付と財源に関する法的枠組みを構築する。（９/２MEDIFAXより）