機能・実績3要件で具体案/DPC評価分科会で厚労省  PDF

機能・実績3要件で具体案/DPC評価分科会で厚労省

 厚生労働省は10月14日の中医協・DPC評価分科会で、基礎係数に関する医療機関群の設定で「医師密度」「診療密度」の要件とともに、一定の機能や実績を評価する「一定以上の医師研修の実施」「高度な医療技術の実施」「重症患者に対する診療の実施」について具体的な要件を提示した。数値での評価を基本にするなど客観的評価を目指している。

 「医師研修機能」は、「医師免許取得後5年目までの医師数」/「DPC算定病床数」で算出する。

 「高度な医療技術の実施」は、手術1件当たりの外保連手術指数を提案。外保連試案の技術度指数で手術を重み付けし、手術1件当たりの平均技術度指数を算出する。加えて、全患者に占める全身麻酔の患者比率も要件として挙げた。

 「重症患者に対する診療の実施」は複雑性指数を用いるほか、全患者に占める手術・処置等1・2の「あり」の患者比率も要件に挙げた。

 10月14日の会合で厚労省は、医師密度に関する代替要件案を提示したことから、新たに提示した3要件についても代替案を提示した。

 「医師研修機能」では、初期・後期臨床研修医の提案を、初期臨床研修医に変更。「高度な医療技術」では、外保連手術指数について協力医師数を加味し、一定の医師配置がなければ実施できない手術などに限定して評価を行うとした。

 複雑性指数を用いる「重症患者に対する診療」は、一定の医師配置が前提となるよう補正するとした。(10/17MEDIFAXより)

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