業界側が個別製品の評価要望/中医協・材料部会
中医協・保険医療材料専門部会は8月26日、来年度の保険医療材料制度改革に向け、業界団体からヒアリングを行った。日本医療機器産業連合会(医機連)は、特定保険医療材料の保険収載に当たり、個別製品の機能向上などが評価される弾力的な償還価格の設定を要望した。
ペースメーカーなどの特定保険医療材料は、製品ごとでなく機能区分ごとに償還価格が決まっている。医機連は、個別製品の革新性を十分に評価できるようにするため、同じ機能区分内の製品に比べて操作性や安全性が優れている場合には償還価格をプラスできる仕組みを求めた。
厚生労働省は同日の部会で、イタリア、オーストラリア、カナダ、スウェーデンの4カ国で実施した医療材料価格に関する調査結果を報告。ペースメーカーは日本の価格に比べて「2分の1」から「3分の1」程度のケースが目立ったが、国ごとの保険制度の違いや調査客体の少なさを指摘する意見が上がり、議論は深まらなかった。(8/27MEDIFAXより)