検診無料クーポンで受診増/乳がんと子宮頸がん  PDF

検診無料クーポンで受診増/乳がんと子宮頸がん

 特定の年齢の女性に対し、乳がんと子宮頸がん検診を無料で受けられるクーポン配布が始まった2009年度に、対象年齢の受診者は乳がんが08年度の1.72倍、子宮頸がんは2.50倍になったとの調査結果を日本対がん協会が6月21日公表した。協会は「無料クーポンの意義は大きい」と評価している。

 対象は5歳刻みで、乳がんが40−60歳、子宮頸がんは20−40歳。協会は、市町村の住民検診などを受託し、07年度からの年齢別受診者数が分かる26府県の支部のデータをまとめた。

 対象年齢の受診者は、乳がんは08年度は前年度比1.07倍、子宮頸がんは1.02倍だったが、09年度は大幅に増え、年齢別では乳がんは前年度比1.61−1.87倍、子宮頸がんは2.10−9.14倍となった。

 受診者のうち、クーポン利用者は、乳がんは68.5%、子宮頸がんは78.9%を占めた。

 2つの検診は自治体の補助などによって、それぞれ2000円程度の自己負担で受けられる地域が多い。クーポン配布による無料化は09年度の国の補正予算に盛り込まれた。本年度も同じ内容で実施されている。【共同】(6/23MEDIFAXより)

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