本の紹介『門林岩雄詩集』心に残る作品の数々

本の紹介『門林岩雄詩集』心に残る作品の数々

門林岩雄詩集
『新・日本現代詩文庫63 門林岩雄詩集』
土曜美術社出版販売、1,740円

 宅配便で大兄の詩集5冊拝受、ありがとうございました。

 御詩集は夜までに一読いたしました。立派な御詩集ですが、心に残った作品のみ列記いたします。「蟹」「母への手紙」「凍結」「粘国」「夢」「早春の日に」「春の夕べ」「岸辺に腰を下ろして」「一月」「チョウ」「贈ることば」「夜の風景」「春」「夕べの雲」「春の宵」「鯉」「病室」「ある時」「仙人の散歩」「森の話」「蕪村生母の地」「友に」「夢幻境2」等々でした。一度の拝読ですが、大いに感心しました。

 ◇ ◇

 一月
突き抜けるような青空に
丘のクヌギはしびれてる

 病室
逆光に浮かび上がる 母の後ろ姿
手を合わせて帰る

 夢幻境2
神の園
あたりは黄金色に輝いている
木になりすました 鹿が来て
枝を食べだした

(北丹・谷口 謙)

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