本の紹介 中路裕氏が著作集
中路裕氏(西京)が昨年暮、還暦を記念して著作集『ぼくの既往歴』を自費出版された。京都府眼科医会会報や京都保険医新聞などに発表してきた百五十余篇からなる。
遡れば16年前、中路氏が協会理事に就任し、担当したのが保険医新聞であった。「まえがき」で、今のように文章を書くようになったきっかけが、新聞担当となったことだと打ち明けている。当時、まさに先頭に立って執筆に勤しんでいただいたことが、この本に繋がったのだと思うと(ムリをきいてもらわねばならない編集者としては)、感慨も一入である。
ところで、本紙コラム「医界寸評」は1976年に始まって以来、60人以上の個性豊かな執筆者を輩出してきた。編集者が個人的感想を話すのは適切ではないかもしれないが、同氏の文章は毎回楽しみにしている一つである。飾らない性格がそのまま文章に出ていて、ホッコリさせてもらえる。これからも書き続けてほしいと思っている。
同書についての、お問い合わせは、協会まで。
(編集部)
『ぼくの既往歴』(非売品)
中路裕著、ほむぎ出版