末期がんの介護、迅速な対応を/厚労省が事務連絡  PDF

末期がんの介護、迅速な対応を/厚労省が事務連絡

 厚生労働省老健局は4月30日付で、末期がんなど、心身の状況が急激に変化する可能性のある人に対し、要介護認定や介護サービスの提供を迅速に進めるよう求める事務連絡を自治体にあて発出した。

 保険者が必要と認めた場合、要介護認定の判定結果が出る前でも「暫定ケアプラン」を作成し、介護サービスの提供を開始できると明記。迅速な対応を徹底するよう求めた。また、一部の保険者では、末期がんの人から要介護認定の申請があった場合、認定調査を実施するなど迅速に対応していると紹介。申請者の状況を踏まえ、早急な要介護認定の実施を求めた。

 末期がん患者の入院中、医療機関とケアマネジャーが連携して退院後の介護サービスを調整した場合、診療報酬上と介護報酬上で評価されることも紹介。医療と介護の切れ目ないサービス提供の必要性を強調した。

 末期がんなど身体の状態が急速に変化する場合、要介護認定などに時間がかかると介護サービスを適切に利用できない場合があるとの指摘が上がっていたため、迅速な対応をあらためて依頼した。(5/7MEDIFAXより)

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