未承認薬も患者アクセス改善/中医協で具体策検討も  PDF

未承認薬も患者アクセス改善/中医協で具体策検討も

 中医協で、適応外薬のみならず、国内未承認薬についても患者アクセスを改善するための具体策を検討する可能性が出てきた。9月8日の中医協総会で嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)が「適応外薬の問題解決はかなり進んだが、国内未承認薬に保険適用を認めるような仕組みを中医協マターで検討したい」と提案。さらに「薬事の問題もあり、中医協だけでは実行できないかもしれないため、協議会の設置などを検討できないか」と求めた。

 遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)はこの発言を「新たな提案だ」と受け止め、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の堀田知光座長(国立病院機構名古屋医療センター院長)に再度、中医協に出席を要請したり、保険収載前の段階で保険外併用療法の枠組みを活用したりしてはどうかという私案を例示した。

 厚生労働省保険局医療課の鈴木康裕課長も「未承認薬問題については厚労省内でも継続的に審議しているところ。どのような枠組みで患者に早く新薬を提供できるか、方策を考える」と応じた。(9/9MEDIFAXより)

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