月間在院時間、最高で505時間/日産婦が調査「産科勤務医の過酷な実態」
一般病院に勤務する産婦人科医の1月当たりの在院時間は平均292時間に上ることが10月31日、日本産科婦人科学会の調べで分かった。大学病院勤務医はさらに多く平均341時間で、最も長かったのは30代前半医師の505時間だった。調査に当たった同学会の産婦人科医療提供体制検討委員会の海野信也委員長は「産婦人科医の過酷な勤務実態が調査結果から見て取れる」としている。
日産婦は一般病院の勤務医221人、大学病院の勤務医76人について、2008年6月から8月にかけての月間の勤務実態を集計した。仮眠などを含め勤務医が病院内にいる時間を月単位でまとめた。
一般病院のうち、当直体制のある病院では在院時間は平均301時間で、当直回数は平均4.2回だった。また、当直体制を取っていない病院の在院時間は緊急呼び出しで待機している「オンコール時間」を含め350時間だった。
大学病院では、非常勤施設でのアルバイトを含めた勤務医の月間の在院時間は341時間、当直回数は平均5.8回だった。週当たりに換算すると85時間勤務していることになる。当直回数が最も多かったのは30代前半の医師で月15回だった。(11/4MEDIFAXより)