明細書義務化「検証すべき」/中医協委員の嘉山氏  PDF

明細書義務化「検証すべき」/中医協委員の嘉山氏

 中医協委員で国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏は5月8日、2010年度診療報酬改定で義務化された明細書発行について「医療側の負担もそれほど大きくない半面、患者側もどうでもよいと思っている人が大半だろう」とし、今後、義務化の是非を検証したいと述べた。

 嘉山氏は横浜市で開かれた神奈川県保険医協会の講演会で、明細書発行は、薬害が減るとの支払い側委員の強い要求で実現したが、理念だけで制度化しても実際にメリットがあるかどうかは分からないと指摘。制度の検証が必要と強調した上で「検証の結果、医療側にも患者側にも益がないことが分かることが重要だ」と述べた。(5/11MEDIFAXより)

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