旬を食す

旬を食す

北村 裕展(西京)

 京都市西京区で開業して22年になります。西京区は、以前は右京区に属していたそうですが、40年ほど前に独立したまだ新しい区です。人口は16万人で行政区と医師会とは同地区になります。医師会には7つの班があり、それぞれの班には、シミズ病院、三菱京都病院、西京都病院、洛西シミズ病院、洛西ニュータウン病院、京都桂病院といった立派な病院があり、医療面ではかなり安心していられる地区です。教育面でも京都大学桂坂校舎、市立芸術大学などがあり、教育レベルも非常に高いところです。桂川の治水も良く、風光明媚な嵐山があり、観光客で賑わっています。

 このような社会基盤を有しつつ、ここは京野菜の宝庫でもあります。愛宕山から流れ出る水は、肥沃な土地とおいしい野菜ブランド京野菜が作れる土地なのです。7年前より越畑に150坪ほどの土地を借り、農作業に精を出しています。早朝、土日農夫です。

 海抜700mの愛宕山の中腹で、聖護院大根、賀茂ナス、万願寺・伏見トウガラシ等をつくっています。午前4時半頃より、トマト、キュウリ、ズッキーニなどを収穫し7時頃に帰宅、デイサービスの利用者、スタッフ一同と、その野菜を食します。無農薬、有機野菜で、素材そのものの味を楽しんでいます。最高です!

 このデイサービスは自院の2階にあり、認知症単独のデイサービスです。自分が将来認知症になっても、自分の家で暮らし、このようなデイサービスがあると、安心して過ごせると信じています。

越畑にて著者
越畑にて著者

ページの先頭へ