日産婦「飲用で被害ないと推定」/浄水場の放射性物質で見解  PDF

日産婦「飲用で被害ないと推定」/浄水場の放射性物質で見解

 日本産科婦人科学会は3月24日、東京都の金町浄水場の水道水から1? 当たり210ベクレルの放射性物質が検出されたのを受けて「現時点では妊娠中・授乳中女性が(1? 当たり200ベクレル前後の)軽度汚染水道水を連日飲んでも母体と胎児に健康被害は起こらないと推定される」との見解を公表した。
ただ、「軽度汚染水道水以外の飲み水を利用できる場合にはそれらを飲用すること」も勧めている。

 日産婦の見解では、いわゆる妊娠期間(280日間)に軽度汚染水道水を毎日1L飲用した場合、妊娠した女性が妊娠期間中に受ける被ばく量は1.232ミリシーベルト(mSv)で、悪影響が出るとされる胎児への被ばく量50mSvには及ばないとし、現時点では健康被害にはつながらないとの見方を示した。授乳の継続についても「乳幼児に健康被害は起こらないと推定される」とした。

 妊娠中の女性に対しては脱水を避けるため、我慢せず、スポーツドリンクやジュース、牛乳などで水分を取ることを勧めている。一方で水道水の放射性物質汚染の動向に注意を払うことも要請している。(3/25MEDIFAXより)

ページの先頭へ